電気代が高くて悩んでいる方、エコキュートへの買い替えを検討している方へ。私は北海道札幌市で電気温水器からエコキュートに買い替えた結果、1年間で電気使用量を42.6%、電気代を33.4%削減する結果となりました!この記事では、実際のデータを公開しつつ、エコキュートの選び方や補助金の活用方法を詳しく解説します。電気代削減を目指す方の参考になれば幸いです!
エコキュートの仕組み(ヒートポンプ技術)を簡単に説明
エコキュートの最大の特徴は、ヒートポンプ技術を利用していることです。この技術は、空気中の熱を効率的に利用してお湯を沸かすため、従来の電気温水器に比べて大幅な省エネが期待できます。
ヒートポンプ技術とは?
ヒートポンプは、空気中の熱を集めて圧縮し、高温に変換する仕組みです。エアコンや冷蔵庫にも使われている技術で、エコキュートではこれを利用してお湯を沸かします。
具体的な流れは以下の通りです:
- 空気中の熱を吸収:室外機が空気中の熱を集めます。
- 熱を圧縮して高温化:集めた熱を圧縮し、高温に変換します。
- 熱をお湯に伝える:高温になった熱を水に伝え、お湯を沸かします。
電気温水器との違い

電気温水器は、電気ヒーターで直接水を加熱するため、多くの電力を消費します。一方、エコキュートは空気中の熱を利用するため、使う電力の約3倍の熱エネルギーを得られるのが特徴です。これが、エコキュートが省エネと言われる理由です。
ヒートポンプのメリット・デメリット
エコキュート導入で電気代が33.4%削減!実際のデータを公開
エコキュートに買い替えたことで、我が家の電気代は1年間で33.4%削減されました!このセクションでは、実際の電気使用量と電気代のデータを公開し、エコキュートの効果を具体的に解説します。
我が家の基本情報
皆さんの状況と比較しやすいように、我が家の状況について共有します。
- 場所:北海道札幌市(寒冷地)
- 家族構成:夫婦+中学生の娘、年に数回息子が帰省
- 生活スタイル:
- 食洗機:なし
- 洗濯機:縦型
- お風呂:シャワーのみ使用
- 暖房:ヒートポンプ式セントラルヒーティング
- エアコン:なし
- エネルギー:オール電化

買い替え前後の機種比較
比較項目 | 置き換え前 | 置き換え後 |
---|---|---|
機種 | 三菱電機 SRT-4668 | 三菱電機 SRT-SK376D |
タイプ | 電気温水器 | エコキュート(ヒートポンプ式) |
タンク容量 | 460L | 370L |
消費電力 | 5.45kW | 1.50kW |
導入時期 | 2005年12月 | 2023年6月 |
電気料金プラン
北海道電力の「ドリーム8エコ」プランを利用しています。このプランは、夜間(22:00~7:00)の電気代が安くなるため、エコキュートとの相性が抜群です。2024年9月時点の夜間電気代は1kWhあたり25.76円です。
買い替え前後の電気使用量と電気代の比較
さて、いよいよ買い替え前後1年間の電気使用量と電気代の比較です。
比較項目 | 期間 | 買い替え前 (電気温水器) | 買い替え後 (エコキュート) | 削減率 |
---|---|---|---|---|
電気使用量 (kWh) | 2022年7月〜2023年6月 | 14,992 kWh | 8,608 kWh | 42.6% |
電気代 (円) | 2023年7月〜2024年6月 | ¥305,723 | ¥203,555 | 33.4% |
電気温水器からエコキュートに買い替えたことで、削減できた1年間の電気使用量と電気代は以下のとおりです!
- 削減できた1年間の電気使用量:6,384 kWh
- 削減できた1年間の電気代:102,168円
お湯を沸かす夜間の電気使用量の比較
買い替え前の電気温水器も買い替え後のエコキュートも、電気料金が安い夜間時間帯(23:00〜翌日7:00)にお湯を沸き上げる設定にしています。一番電気代がかかる時間帯ですね。沸き上げが行われる夜間の電気使用量を比較してみました。
年間の夜間電気使用量を比較
まずは、年間の夜間電気使用量の合計を比較してみましょう。
1年間の夜間電気使用量 | |
---|---|
電気温水器 | 11,466 kWh |
エコキュート | 4,614 kWh |

6,852 kWh減りました。率にすると約59.8%も少なくなっています。
毎月の夜間電気使用量を比較
次に、月ごとの夜間時間帯の電気使用量を一覧とグラフにしてみました。
月 | 電気温水器(KWh) | エコキュート(KWh) | 削減量 (kWh) | 削減率 (%) |
---|---|---|---|---|
7月 | 445 | 348 | 97 | 21.8% |
8月 | 514 | 108 | 406 | 79.0% |
9月 | 597 | 109 | 488 | 81.7% |
10月 | 589 | 135 | 454 | 77.1% |
11月 | 633 | 250 | 383 | 60.5% |
12月 | 1089 | 463 | 626 | 57.5% |
1月 | 1935 | 805 | 1,130 | 58.4% |
2月 | 1681 | 654 | 1,027 | 61.1% |
3月 | 1502 | 702 | 800 | 53.3% |
4月 | 1121 | 552 | 569 | 50.8% |
5月 | 853 | 324 | 529 | 62.0% |
6月 | 507 | 164 | 343 | 67.7% |

7月の差があまりないですが、これは7月下旬にエコキュート置き換え工事を行ったためです。
全体的な削減効果
- 電気温水器からエコキュートに置き換えることで、夜間時間帯の電気使用量は平均で約60%削減されました。
- 特に夏場(8月、9月)は削減率が80%近くに達しており、エコキュートの省エネ性能が顕著に表れています。
季節による違い
- 夏場(7月~9月):外気温が高いため、ヒートポンプの効率が最大限に発揮され、削減率が最も高くなっています。
- 冬場(12月~2月):外気温が低いため、ヒートポンプの効率がやや低下しますが、それでも50%以上の削減率を維持しています。札幌のような寒冷地でも十分な効果が得られていることがわかります。
- 春・秋(4月~6月、10月~11月):外気温が穏やかな時期は、削減率が60%前後で安定しています。
補助金を活用してコスト削減!国と電気会社の補助金制度をチェック!
エコキュートの導入には初期費用がかかりますが、国や電気会社の補助金を活用することで、負担を大幅に軽減できます。私自身、北海道電力のキャンペーンと国の補助金を利用し、合計10万円の補助を受けることができました。ここでは、補助金の種類や申請方法、注意点を詳しく解説します。
電気会社の補助金・キャンペーン
電気会社によっては、エコキュート導入を支援するキャンペーンや補助金制度を提供しています。私が利用したのは、北海道電力の「2023年度 エコ替えキャンペーン」で、5万円の補助を受けました。
残念ながら現在は終了していますが、他の電気会社でも同様のキャンペーンを実施している可能性があります。契約している電気会社の公式サイトを確認してみましょう。
国(経済産業省)の補助金を活用する
国もエコキュートの普及を促進するため、補助金制度を設けています。私が利用したのは、経済産業省資源エネルギー庁が実施していた2023年度の「給湯省エネ事業」で、5万円の補助を受けました。
工事終了後にいったん全額を支払い、その後、工事業者が申請手続きを行います。数ヶ月後に国から補助金が振り込まれました。
本記事を記載している時点では、2024年度の給湯省エネ2024事業はすでに終了しています。
しかし、2025年度にも給湯省エネ2025事業が行われるようなので、エコキュートへの置き替えを検討している方にはチェックすることをお勧めします。
エコキュート導入で家計も環境もスマートに!
エコキュートへの買い替えは、初期費用がかかるものの、補助金を活用することで負担を軽減でき、長期的には電気代の大幅な削減が期待できます。私の場合は、北海道電力のキャンペーンと国の補助金を利用し、合計10万円の補助を受けることができました。さらに、年間で約10万円の電気代削減を実現し、家計にも環境にも大きなメリットを感じています。
エコキュートは、家計にも環境にも優しい選択肢です。私自身、導入してから電気代の負担が軽くなりました。この記事が、エコキュートを検討されている方のお役に立てれば幸いです。