2025 年の最新モデル、iPhone 16e がついに発表されました。古い iPhone ユーザの方は、今回の発表を待っていた人も多いのではないでしょうか? 99,800円(128GB)と SE ほどの廉価とはいえない価格だったので、25,000円追加して iPhone 16 を購入するという方もいると思います。
もし、iPhone SE などの旧型モデルをお使いの方なら、この機種変更に伴う準備が不可欠。私も iPhone 16e を購入し、Lightning から USB-C への切り替えが必要となり、ケーブルや充電アダプタについて何を買えば良いか調べていました。
何を基準に充電アクセサリーを選べば良いか、通販サイトや店頭で迷わず選べるように、確認すべき規格や数値、ポイントについて整理したので公開します。どれを買えば良いか迷っている方の参考になれば幸いです。
充電アダプタの準備|選ぶ際の基準は?
iPhone 16 シリーズには充電アダプタが付属していないため、別途購入が必要です。特に急速充電を活用するには、適切なアダプタを選ぶことが重要になります。従来の Lightning で使っていた充電アダプタは、急速充電の要件を満たしていないことが多いので、確認が必要です。
なお、「今すぐ安心できる充電アダプタが欲しい!」という方は、Apple 純正の 「20W USB-C 電源アダプタ」が高品質で信頼性が高いのでおすすめです。
通販サイトや店頭で充電アダプタの購入を考えている方は、以下の選択基準を参考にしてみてください。
- USB Power Delivery(PD)に対応している(最低 20W 以上推奨)
- PSE マーク付きで安全基準を満たしているものを選ぶ
- 形状(ポートの口数や折りたたみプラグなど)
各ポイントについて解説していきます。
USB Power Delivery(PD)で 20W 以上
Apple の公式サポートページによれば、約 30 分で最大 50%の充電を行うためには、20W 以上の USB-C 電源アダプタと USB-C 充電ケーブルが必要とされています。
PSE マークが付いている
PSE とは、日本の電気用品安全法に基づく安全基準の認証マークです。電源アダプタなどの電気用品には、PSE マークの取得が義務付けられています。
PSE マーク以外にも、AC アダプタの安全性を示す規格や認証があります。主に各国や地域ごとに定められており、以下のようなものがあります。
- UL 認証(アメリカ):Underwriters Laboratories による安全性認証で、北米市場で広く認知されています。
- CE マーク(ヨーロッパ):欧州連合(EU)加盟国での販売に必要な適合性を示すマークです。
- CCC 認証(中国):China Compulsory Certificate は、中国国内で販売される製品に求められる強制認証です。
これらの認証マークは、各国や地域の安全基準を満たしていることを示しています。日本国内で使用する場合は PSE マークが必須ですが、海外製品を購入する際や海外で使用する場合は、これらの認証マークも確認すると良いでしょう。
形状(ポートの口数や折りたたみプラグなど)
充電アダプタを選ぶ際には、大きさ、プラグの仕様、USB ポートの数なども重要なポイントとなります。以下に、これらの特徴と代表的な種類をご紹介します。
コンパクトタイプ
持ち運びに便利な小型設計のアダプタです。バッグやポーチに収まりやすく、旅行や外出先での使用に適しています。
プラグの仕様
折りたたみ式プラグは、持ち運び時にプラグ部分が収納できるため、ケーブルや他の機器を傷つけにくく、バッグ内での絡まりを防止します。一方、固定式プラグはシンプルで耐久性に優れていますが、持ち運び時には注意が必要です。
USB ポートの数
1 ポートのみの製品はシンプルでコンパクトですが、複数のデバイスを同時に充電する場合は、複数ポート搭載のモデルを選ぶと便利です。ただし、複数ポートの場合、ポート間で出力が分散されるので注意する必要があります(例:30W に 2 つのデバイスを同時に接続すると、片方には 15W しか流れない)
充電ケーブルは USB type-C |選ぶ際の基準は?
iPhone 16e には、USB-C 充電ケーブル(1m)が同梱されています。
しかし、自宅用・持ち運び用・車用など、充電する場所ごとに充電ケーブルを備え付けしている人も多いと思います。iPhone 15 シリーズから、充電ポートが USB-C に変更されました。そのため、これまで使用していた Lightning ケーブルは使えなくなります。
USB-C ケーブルにはさまざまな種類がありますが、iPhone 16 / iPhone 16e の仕様にあったケーブルを選ぶ必要があります。
店頭や Amazon などのネット通販を利用する場合は、以下のポイントを押さえて選ぶと良いと思います。
- USB-IF 認証が付いている
- USB Power Delivery(PD)に対応している(充電アダプタの出力 W 以上)
- データ転送速度は 480Mbps 以上
- 利用状況にあった長さ
各ポイントについて解説していきます。
USB-IF 認証がついている
USB-IF 認証とは、USB 技術の発展と採用を支援する団体である USB Implementers Forum (USB-IF)が実施する認証プログラムで、USB 製品が規格に準拠し、相互運用性と性能基準を満たしていることを保証するものです。 安全性についても過電流保護、過電圧保護、過熱保護の実装が認証要件となっていますので、USB-IF 認証が付いているケーブルを選択すると安心です。
Lightning ケーブルの場合、Apple の MFi(Made for iPhone)認証が品質保証の基準となっていました。しかし、USB-C ケーブルには MFi 認証が存在しません。
USB Power Delivery(PD)
充電アダプタの解説では、20W 以上を選択するとよいと解説しました。ケーブルは、充電アダプタの最大 W 数以上に対応しているものを選びましょう。
データ転送速度
iPhone 16 / iPhone 16e は、USB-C ポートを搭載していますが、データ転送速度は USB 2.0 規格の最大 480Mbps にとどまります。そのため、USB 2.0 対応の USB-C ケーブルで十分です。
高速データ転送を目的として USB 3.0 以上のケーブルを購入しても、転送速度は向上しません。
長さ
新しい USB-C ケーブルを購入する際、使用シーンに合わせて適切な長さを選ぶことが重要です。以下に、用途別のおすすめケーブル長をまとめました。
- デスク周りや持ち運び用(0.5m ~ 1m):短めのケーブルは取り回しが良く、デスク上での使用やモバイルバッテリーとの接続に適しています。また、持ち運びにも便利です。
- ベッドサイドやソファ周辺での使用(1.5m ~ 2m):コンセントから離れた場所でデバイスを使用する際に便利です。例えば、ベッドやソファでくつろぎながら充電したい場合に適しています。
買い替えの機会に、普段の利用状況を再確認して快適に利用できる長さのケーブルを選びましょう。
まとめ
Phone 16e を快適に使用するためには、USB-C 充電環境の準備が重要です。
iPhone 16 シリーズでは、これまでの Lightning アクセサリが使えなくなるため、早めの準備がおすすめです。適切なアイテムを選び、ストレスのない充電環境を整えましょう!
よくある質問
USB-IF 認証を受けた製品を調べる方法は?
USB-IF の Web サイトで検索できます。