通勤や外出先でもおいしく飲めて、出費は抑えたい——。そんなことを考えていたら、2025年10月8日に無印良品から「真空断熱構造 保温保冷ボトル」が新発売されたので、さっそく試してみました。無印 真空ボトルの保温効果(実測)・使い勝手・節約効果をレビューします。
この記事でわかること
- 保温効果の実測:実際に飲みながら使用した4時間後と8時間後のコーヒーの温度。
- 節約比較:業務スーパーのコーヒー豆 vs マクドナルドMサイズで比較した節約額。
- 使い勝手:直飲みの使い心地やお手入れについて。
真空断熱構造 保温保冷ボトル ハンドルタイプの基本情報と特徴
容量・カラーのバリエーションと価格
無印良品の「真空断熱構造 保温保冷ボトル(ハンドルタイプ)」は、2025年10月8日発売の新シリーズ。容量とカラーのバリエーションは以下の表のとおりです。
容量 | 価格(税込) | カラー展開 |
---|---|---|
350ml | 1,990円 | シルバー、グレーベージュ、ブラック |
500ml | 2,290円 | シルバー、グレーベージュ、ブラック |
750ml | 2,490円 | シルバー、グレーベージュ、ブラック |
※価格は2025年10月18日時点の情報です。最新の価格や在庫は公式ページでご確認ください。
ハンドルタイプの他に、蓋の形状が平なフラットタイプもあります。
- 容量は3タイプ。カラーバリエーションも3タイプ。
- モンベルやスタンレーよりもお手頃な価格帯。



食洗機OK/パッキン一体で手入れがラク
毎日使うマイボトルは、洗う手間が少ない方がよいですよね。本モデルは本体・フタとも食洗機対応。さらにフタはパッキン一体構造なので、分解・組み立ての手間や部品紛失の不安が少なく、忙しい平日でも時短になります。

直飲みOK!蓋のネジ山に工夫あり!
飲み口はネジ山(螺旋の溝)が当たらない区間を長めに確保しており、唇に触れる感触がとても滑らかです。
飲み口の内側に、パッキンが当たる小さな段差があり、低めに設計されています。そのおかげで一気に流れ出しにくく、熱いコーヒーでも“ドバッ”とならずに少量ずつ飲めます。
- ネジ山レス区間が長い=直飲み時の口当たりが滑らか
- ちび飲みしやすいので量のコントロールが容易

実測レビュー:実運用での保温性能と使い勝手
随時直飲みする場合の保温性能は?4時間で80℃→62℃
計測は自宅室内で実施。朝に抽出したコーヒーをボトルに充填し、直後の計測で約80℃。その後は作業しながら随時開閉して直飲みしました。4時間後に62℃(残量およそ半量)、8時間後に55℃(残量は少量)を記録。満水・密閉の公称条件とは異なり、開け閉めや残量減で温度は下がりますが、午前から夕方まで「温かいと感じる範囲」は十分維持できました。
経過時間 | 温度 | 残量 |
---|---|---|
充填直後 | 約80℃ | 約500ml |
4時間 | 約62℃ | 約250ml |
8時間 | 約55℃ | 約100ml |



充填時の注意
取扱説明書には、蓋から1cmのヘッドスペース(空間)を確保して充填してくださいと記載されています。ここを詰めすぎると、フタを閉めた瞬間に液面が押し上げられ溢れる、あるいは移動時の揺れや温度変化でにじみ漏れを招くおそれがあります。特にコーヒーは抽出直後に微細な泡やガスを含みがちで、閉める際に体積が変動しやすい飲み物。蓋と水面のスペースは1cm以上空けておきましょう。フタを締める際の内圧上昇や、抽出直後の微細な泡による体積変化を吸収するための余白と考えると分かりやすいです。
実測では、1cm空けても実質はほぼ500ml確保でき、通勤の直飲み用途では不足感はありませんでした。
- 充填時は蓋と水面の間に1cmのスペースを確保する
- 1cm空けてもほぼ500ml入るので実用量は十分


持ち運びで漏れない?通勤バッグでの持ち歩き検証
通勤時はユニクロ「ファンクショナルバックパック」のメイン気室に収納。移動中に斜めになることもありますが、片道約1時間、バス→地下鉄→徒歩という揺れの多い移動でも、これまで溢れ・にじみ漏れは発生しませんでした。バッグの中で圧がかかる場面(座面に挟まる、荷物に押される)でも液跡はなし。横倒しは未検証のため推奨しませんが、日常の通勤動作においては安心感のある密閉性と感じます。
ニオイの外漏れについても、電車内やオフィスでコーヒーの香りが周囲に漏れることはありませんでした。におい配慮が必要な環境でも気兼ねなく使えるのはメリットです。
- リュック+縦置きで1時間通勤でも漏れなし
- 香りの外漏れなしで公共交通機関や会議でも安心
コーヒー節約効果:マイボトルでは何日で元が取れる?
自宅では業務スーパーの「ラグジュアリッチ(中深煎り)360g」862円(税込)を使用しています。一方、職場ではこれまでマクドナルドの「プレミアムローストコーヒーM」130円(税込)を購入していました。本セクションでは、職場コーヒーをマイボトルに入れた“自宅抽出の業スーコーヒー”へ置き換えた場合に、どれだけ節約できるかを具体的に試算します。
マクドナルドのプレミアムローストコーヒーMサイズは通常価格180円(税込)ですが、モバイルオーダーのクーポンを利用すると130円(税込)で購入できます。
業務スーパーのコーヒー豆×18gの1杯コスト vs マックコーヒーMサイズ
普段使いの豆は業務スーパー「ラグジュアリッチ(中深煎り)」。360g/862円なので1gあたり約2.394円、18gで約43.1円です。紙フィルター・水道・光熱費を加味して50円/杯で計算するとしましょう。
- 業務スーパー「ラグジュアリッチ(中深煎り)」18g✖️マイボトル:50円/杯
- マクドナルドのプレミアムローストコーヒーMサイズ:130円/杯
- マイボトルの方が1杯あたり80円の節約
ボトル費用の元は何日で回収できる?
1杯あたり80円の節約で、ボトル本体は2,290円なので、単純計算で29日で元が取れる見込み。平日運用なら約1か月半で回収でき、以降はほぼ毎日が“わずかに黒字”のサイクルに入ります。
- 差額:80円/日の節約
- 回収:29日(2,290円 ÷ 80円)
月間・年間の家計インパクト(平日通勤20〜22日想定)
平日ベースで20〜22日運用すると、マイボトル(50円/杯)とマクドナルドM(130円)の差額80円/日から、月間の節約額は約1,600〜1,760円。このペースを1年続ければ約1.9万〜2.1万円の節約につながります。ボトル代を初月で回収した後は、純粋に家計のプラス効果が積み上がる形です。外コーヒーの“たまのご褒美”を残しつつ、平日はマイボトルという住み分けなら無理がなく、家計のストレスを増やさずに継続できるのが最大の利点です。
- 月間:約1,600〜1,760円の節約
- 年間:約1.9万〜2.1万円の節約
よくある質問
食洗機は本体・フタともに使える?
はい。取扱説明に従い、上段推奨・高温乾燥などの条件にはご注意ください。
保温は“飲みながら”でどれくらい?
筆者の実測では80℃ → 4時間後 62℃ → 8時間後 55℃でした。開閉・残量で変動します。
500ml表記と実容量(1cm空け)の理由は?
安全性と漏れ防止のため、膨張や揺れを見込んでクリアランスを設ける仕様です。満水運用は避けましょう。
まとめ:無印 真空ボトルは「コーヒー持ち歩き×節約」に強い一本
直飲みのしやすさと手入れの簡単さ、そして始めやすい価格が、このボトルの魅力。蓋のネジ山を当てない設計と、飲み口内側の低めのシール段で“ドバッと出ない”作りで、少量ずつ安心して飲めます。食洗機OK×パッキン一体は片付けの負担が小さく、毎日のお手入れが楽です。
保温は充填直後 約80℃ → 4時間 約62℃ → 8時間 約55℃(自宅/随時直飲み)。満水・密閉の理想条件ではない実運用でも、日中を通して“温かい”と感じる温度帯を維持できました。通勤ではユニクロのバックパックのメイン気室で斜めになる場面ありでも、片道約1時間の移動でも溢れ・にじみ漏れなし、香りの外漏れなしという結果です。
節約面は、マクドナルドコーヒーMサイズ130円/杯 → マイボトル50円/杯の置き換えで1日あたり80円節約。本体価格2,290円は約29日で回収見込み。以降は月 約1,600〜1,760円/年 約1.9万〜2.1万円の節約になることがわかりました。安いマクドナルドコーヒーとの比較なので、スタバやタリーズからの移行だと節約効果が大きくなりますね。
ただ、自分でコーヒーを淹れたり、洗ったり、時間がかかります。この時間の捉え方を許容できる方は有効な節約方法になるとおもいます!