Dell 27 Plus 4K USB-Cモニター S2725QC レビュー|27インチ4Kは意味ない?文字サイズを写真付きで実測比較

MacBook Air M4をクラムシェルでDell 27インチ4KモニターS2725QCに接続した作業デスク IT

MacBook Air M4 13インチのサブモニターとして、Dell 27 Plus 4K USB-Cモニター S2725QCを購入しました。

当初は「32インチのほうが作業しやすいのでは?」「27インチで4Kは文字が小さすぎるのでは?」と迷っていました、実際に使ってみてその迷いはすぐに解消。購入から約1か月、日々の作業や開発環境で十分な広さと精細さを実感しています。さらに、USB-C 1本で給電・映像出力・ハブ機能をまかなえる利便性や、120Hzリフレッシュレートの滑らかさ、内蔵スピーカーの予想外の使いやすさなど、想像以上の満足度を得られました。今ではMacBookはクラムシェルモードにして、Dell S2725QCをメインモニターとして使用しています。

以降の記事では、私が実際に体験したDell S2725QCの魅力と注意点を詳しく共有します。購入を検討している方の参考になればうれしいです。

Dell S2725QCの外箱

結論:IPS27インチ4K高精細×USB-C給電×120Hz×USBハブ×内蔵スピーカーで3万円台!コスパ最強モニター

購入前はサイズやスペック選びで悩みましたが、MacBook Air M4とWindowsノートの両方で使ってみると、Dell S2725QCの選択が正解でした。

  • USB-C 1本で給電・映像・ハブ・音声まで完結するため、配線は驚くほどシンプル。机まわりがすっきりして作業開始もスムーズになり、ストレスが減りました。
  • IPS液晶と120Hzリフレッシュレートによる鮮明な表示や滑らかな操作感も大きな魅力。USBハブ機能や内蔵スピーカーも便利で、予想以上に使い勝手がよいです。

多少の課題はあるものの、この機能と性能を3万円台で手に入れられるのは破格で、価格と機能のバランスを考えると非常に満足度の高い買い物になりました。以降のセクションでは、このモニターで特に良かった機能や課題に感じた点についても詳しく共有していきます。

Dell S2725QCの特徴

まずはDell S2725QCの主な特徴を一覧でお伝えします。

特徴実際の使用感
IPS液晶で自然な発色横から見ても色変化が少なく視野角が広い。写真編集や複数人での作業時も安心。
4K解像度の広大な作業領域3840×2160で複数ウィンドウを快適に表示。小さな文字もくっきりし、細かい表や文書も見やすい。
最大120Hzの滑らか表示スクロールや画面切り替えがスムーズ。ブラウジングやGoogle Mapsでの地図移動で体感できる。
USB-C最大65W給電1本で給電・映像出力・USBハブ接続が可能。ケーブルの抜き差しも簡単でデスクが整う。
USBハブ機能レシーバーやスマホケーブルをまとめて接続でき、机上がすっきり。外出・帰宅時もケーブル1本の抜き差しで完結。
内蔵スピーカー5W×2搭載。動画視聴や作業中のBGMとしても活躍。
イコライザー搭載音質をカスタマイズ可能。低音や高音を微調整でき、好みに合わせたチューニングが可能。
柔軟なスタンド高さ・角度・縦回転が可能で、長時間作業時も姿勢を調整しやすい。
コスパ良しセール時37,401円(通常49,800円)。この性能でこの価格は非常にお得で、コストパフォーマンスの高さが際立つ。

27インチ4Kは“意味ない”? 実際の文字サイズを測定してみた

27インチ4Kモニターを検討する際、最も気になるポイントのひとつが「文字が小さすぎて読みづらくないか?」という点だと思います。そこで、実際の使用感を確かめるため、普段作業で使っているVSCodeエディタを表示して文字サイズを測定しました。測定にはさしがねを使用し、具体的な数値を確認できるようにしています。

MacBook Air M4 13インチ接続時

4K(3840×2160)

文字の高さは約3mm。長時間はやや疲れるが、解像度の高さでくっきり。

MacBook Air M4+Dell S2725QC、4K表示のVSCode文字高さを測定(約3mm)

3008×1692

文字の高さは約4mm。MacBook Air内蔵ディスプレイの「スペースを拡大」と同等のサイズ。視認性が良く作業スペースも広い。内蔵ディスプレイを「スペースを拡大」で使っている人は、この設定にすることで違和感なく移行できるうえ、WQHDより広い領域も確保可能。

MacBook Air M4+Dell S2725QC、3008×1692表示のVSCode文字高さを測定(約4mm)

↓(参考)MacBook Air内蔵ディスプレイの「スペースを拡大」での文字の大きさ

MacBook Air M4内蔵ディスプレイ「スペースを拡大」時のVSCode文字高さ(約4mm)

WindowsノートPC接続時

4K(3840×2160)

文字の高さは約4mm

Windowsノート内蔵ディスプレイ解像度1920×1080表示のVSCode文字高さ(約4mm)

↓(参考)Dell 13インチノートPC内蔵ディスプレイの解像度1920×1080での文字の大きさ

Windowsノート+Dell S2725QC、4K表示のVSCode文字高さを測定(約4mm)

27インチで4KとWQHD、どっちが正解?実測結果から導いた答え

「WQHDでも十分?」と迷う声もありますが、私の体験では4Kに軍配

その理由は、前述の実測結果から、MacBook Air M4 13インチを「スペースを拡大」で使用している人は、Dell S2725QCでは3008×1692に設定すると同じ文字サイズで表示できるからです。この設定なら、文字が見やすいだけでなく、WQHD(2560×1440)より作業スペースが広く確保でき、より多くのウィンドウを並べて作業できます。

また、ピクセル密度が高いため、フォントやアイコンがより滑らかで精細になり、写真や動画編集など細かい作業にも対応可能。さらに、スプレッドシートで複数列を一度に確認したり、VSCodeでエディタとプレビューを横並びに表示したりと、日常業務や開発作業でも恩恵は大きいです。

これらの特長により、27インチというサイズでの4Kは「文字が小さいだけ」というネガティブな印象を打ち消し、快適で生産性の高い作業環境を実現できることがわかりました。

滑らかさに感動!120Hzリフレッシュレート

普段使っていたMacBook Air M4 13インチの内蔵ディスプレイは60Hzなので、このモニターの120Hzの滑らかさはすぐに体感できました。

日常的な作業でも、120Hzのリフレッシュレートは予想以上に快適です。ブラウザのスクロールやMission Controlの操作、Google Mapsでの地図移動など、あらゆる動作がよりスムーズになります。視覚的な美しさだけでなく、目の疲れを軽減し、長時間作業しても疲労が少なく感じられます。

高リフレッシュレートはゲーマー向けという印象があるかもしれませんが、一般的なPC作業においても作業効率を高める有用な機能だと感じました。

映像・音声出力もPC充電も!USB-C 1本で周辺機器接続まで完結

Dell S2725QC最大の魅力はUSB-C 1本で給電・映像・USBハブ・スピーカーをまとめられる点。背面USBにレシーバーやiPhoneケーブルを常設すれば、外出時はケーブルを抜くだけ。復帰時も1本差すだけで全てがつながり、作業環境が即座に整います。

USBハブ機能で配線スッキリ&便利なクイックアクセスポート

Dell S2725QCはUSBハブ機能を備えており、複数の周辺機器をまとめて接続できます。ポート構成は以下の通りです。

  • 背面:USB 5Gbps Type-A ダウンストリームポート × 1
  • 前面:ポップアウト型のクイックアクセスポートに
    • USB-C 5Gbps ダウンストリームポート(給電最大 15 W)× 1
    • USB 5Gbps Type-A ダウンストリームポート × 1

私の接続環境では、背面のUSBポートには普段抜き差しをしないキーボード接続用のLogi Bolt USBレシーバーを挿しています。

前面のUSB-CポートはiPhone 16e用。iPhone 16eへの充電やMacBook Air M4とのデータ通信が可能で、速度もiPhone 16eの最大値で動作します。急速充電や写真・動画転送もスムーズです。

前面のUSB-Aポートは、たまにMagic Trackpadの充電に使用。充電しながらMacBook Airに有線接続もできるので、短時間の充電が必要なときにも役立ちます。

このように、USBハブ機能のおかげで机の上がすっきりし、周辺機器の運用も柔軟になりました。

内蔵スピーカーとイコライザーの実力

内蔵スピーカーは初期設定では正直物足りない音質でした。購入時は「おまけ程度だろう」とあまり期待していなかったのですが、実はイコライザー機能が搭載されています

この機能はDell S2725QCのWebページには目立って表示されておらず、ユーザーマニュアルにも「カスタムオーディオ」メニューとして簡単に記載されているだけで写真も載っておらず、イコライザーの存在には気づきにくいです。そのため、購入後も知らずに使っている人が多いかもしれませんが、ぜひ試してほしい機能です。

Dell S2725QCのOSD「カスタムオーディオ」(イコライザー)設定画面:筆者の設定例

イコライザーを調整すると、音質は大きく改善します。初期状態ではMacBook Air M4の方が音質が良いと感じており、音楽再生もそちらを使用していましたが、調整後はDell S2725QCの方が低音をしっかり出せるようになりました。音の広がり感ではMacBook Air M4に一歩譲りますが、イコライザー設定を行うことで全体の満足度はDell S2725QCが上回り、現在は内蔵スピーカーから音楽を楽しんでいます。

カスタムオーディオメニュー(イコライザー)の開き方

  1. モニター背面のジョイスティックコントロールを押して、OSD(On-Screen Display)を表示
  2. [オーディオプロファイル] – [カスタムオーディオ]を選択すると、イコライザー設定メニューが表示

カスタムオーディオ設定で音質をチューニング

「カスタムオーディオ」では低音・中低音・中音・中高音・高音をそれぞれ-5~+5の範囲で細かく調整できます。

先に掲載した「カスタムオーディオ」メニューの写真は私の設定値となっています。この設定にすると、MacBook Air M4 13インチよりも低音がしっかり出て、動画視聴やBGM再生では十分満足できる音質になりますよ。

耐久性と寿命

記事執筆時は購入から1か月程度しか経っていないため、Dell S2725QCの耐久性や寿命についてはまだ未知数です。ただ、短期間の使用では特に問題は見られず、日常的な利用には十分耐えられています。

クイックアクセスポートの操作時にはやや剛性感が弱く感じられ、少し頼りない印象を受けました。そのため、出しっぱなしで使用することで、可動部の故障を避けようと考えています。

とはいえ、これまで会社で使ってきたDell製モニターは10年以上経っても問題なく稼働しており、その点からブランドとしての信頼性は高いと考えています。長期的に見ても大きな不安は少なく、基本的な品質や設計の堅牢さは期待できそうです。

不便に感じた点と工夫

実際に使ってみて感じた「惜しい点」を整理し、それぞれに対する工夫や対処法もまとめました。購入を検討している方が実際の使用感をイメージしやすいよう、ポイントを具体的に解説しています。

音量1でも大きめ

OSDメニューでは音量を0〜100で調整できますが、最小値の1でも夜間や静かな場所ではやや大きく感じます。私はOSやアプリ内の音量設定を併用し、より細かい調整で対応しています。

工場出荷時の音量は50に設定されています!何も知らずに音をならすと爆音でした!
購入直後に音量を1に設定することをお勧めします!

ヘッドホン端子がない

Dell S2725QCにはイヤホン端子がありません。有線イヤホンを使う場合はUSB-Cケーブル1本運用ができず、PC側のオーディオ出力を利用する必要があります。配線を減らしたい人にはやや不便ですが、大きな問題には感じませんでした。

自動輝度調整がない

周囲の明るさに合わせて自動的に輝度を変える機能がないため、日中は明るめ、夜は暗めに手動で調整しています。特に日中の直射日光や照明の影響を受けやすいデスクでは、環境の変化に応じて細かく調整が必要になります。MacBook Air M4の自動輝度に慣れていたため、導入直後は少し不便に感じましたが、その分、手動で設定することで自分好みの明るさを細かくコントロールできる利点もあります。現在はOSDメニューや専用アプリのショートカットを使い、素早く変更できるよう工夫しています。

価格と買いどき

Dell公式サイトやAmazon、楽天などでは定期的にセールが行われるので、こまめにチェックするのがおすすめです。私が2025年7月に購入したのはセールで37,401円。通常価格より1万円以上安く手に入れることができました。安値の参考にしてください。

さらに詳しい「買いどき」やセール活用のコツについては、以下の記事で詳しくまとめています。Dellモニターの購入を検討している方は、リンク先をチェックすれば、セール時期やクーポン活用法など実践的な情報を入手できます。

FAQ

Q. 27インチ4Kは本当に意味ない?

A. 設定次第で快適に使えます。Macでは3008×1692設定、Windowsではスケーリング150%で作業すれば文字も見やすく広い作業領域が確保できます。

Q. 文字が小さすぎない?

A. 実測ではMacで約3〜4mm、Windowsで3.5mm程度。適切な設定で長時間作業も問題ありません。

Q. USB-C給電は足りる?

A. 最大65W給電可能。MacBook Air M4では十分な充電速度を確保でき、外部電源なしで快適に運用できます。

Q. スピーカーの音質はどう?

A. 初期設定は物足りないが、イコライザーで大きく改善。BGM再生や動画視聴には十分な音質にカスタマイズできます。

Q. USBハブとして使える?

A. 背面USB-A×1、前面USB-C×1・USB-A×1を搭載。レシーバーやスマホ接続など机上整理にも役立ちます。

Q. 27インチで4KとWQHDどちらがよい?

A. どちらも使えますが、作業領域の広さや表示の精細さを求めるなら4Kがおすすめです。MacBook Air M4では3008×1692設定で文字サイズが内蔵ディスプレイとほぼ同じになり、WQHDより広い作業スペースを確保できます。プログラミングや複数ウィンドウ表示をする人には特にメリットが大きいです。

まとめ

ここまで、Dell S2725QCを実際に使用して感じたメリット・デメリットを整理し、レビューとしてまとめました。ここでは重要なポイントを改めて振り返ります。

  • Macでの最適設定:解像度3008×1692、リフレッシュレート120Hzを選択。文字サイズはMacBook Air内蔵ディスプレイとほぼ同じで、プログラミングやデザイン作業でも快適です。
  • Windowsでの最適設定:スケーリング150%で視認性を確保。4Kでも文字が小さすぎず、作業効率を維持できます。リフレッシュレート120Hzで操作感も滑らか。
  • USB-C 1本運用:給電・映像・周辺機器を1本でまかなえるため、デスク周りが整い作業環境が改善。背面USBにはレシーバー、前面USB-CにはiPhoneを接続することで、効率的なデバイス管理が可能。
  • 内蔵スピーカーの音質:イコライザー機能を使うことで音質が向上。BGMや動画視聴でも満足できるレベルに調整できます。
  • 価格:セール時は1万円以上の割引があり、投資対効果は高い。買いどきの詳細はこちらの記事を参考にするとよいでしょう。

総評:Dell S2725QCは27インチの4Kモニターとして、USB-C 1本運用の快適さと高精細表示を両立したモデルです。特に感じているのは、この性能と多機能性を持ちながらお手頃な価格帯に収まっている点で、コストパフォーマンスの素晴らしさは際立っています価格と性能のバランスに優れ、在宅ワークや開発作業の効率化を目指す人には特におすすめできる一台です

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