北海道余市郡仁木町にある「MOUNT NIKI(マウントニキ)」は、静かな環境で自分たちだけの時間をゆったりと過ごしたいキャンパーにぴったりのキャンプ場です。
この記事では、2025年8月に実際に筆者が利用した体験をもとに、MOUNT NIKI キャンプ場の魅力や利用する上での注意点を徹底的にレビューします。
周りの視線を気にせず、のびのびと過ごしたい方や、ペットと一緒にキャンプを楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
また、MOUNT NIKIでのキャンプと合わせて行ってきた、仁木町や赤井川村の穴場グルメ・観光スポットについても記事したので参考にどうぞ。

MOUNT NIKI(マウントニキ)はどんな人におすすめ?
MOUNT NIKI キャンプ場は、以下のようなキャンパーに特におすすめです。
- 周囲の視線を気にせず、静かにのびのびと自分たちだけの時間を楽しみたい人
- 各サイトが広々としており、隣との距離がしっかり保たれているため、プライベートな空間を確保できます。
- ペット(特に犬)と一緒にキャンプを楽しみたい人
- 全サイトがペット同伴可能で、特にドッグサイトには囲いが設けられており、リードなしで愛犬を遊ばせることができます。
- 清潔な設備のキャンプ場を探している人
- センターハウスのウォシュレット付きトイレや、清掃が行き届いた水場や仮設トイレなど、設備が非常に清潔に保たれています。
- ネットで予約可能で、場所取りなどせず、ゆったりキャンプを楽しみたい人
- 人気のドッグサイトは 2 ヶ月先まで予約で埋まるほどですが、「なっぷ」から事前にネット予約ができるので、場所取りの心配はありません。
犬と一緒にのびのび!MOUNT NIKI の広々サイト
MOUNT NIKI キャンプ場の最大の魅力は、広々としたサイト設計です。隣のサイトとの距離が十分に保たれているため、まるで貸切のような感覚で過ごすことができます。
ペット同伴 OK!ドッグサイトはリードなしでも安心
MOUNT NIKI は全サイトでペット同伴が可能で、リードをつけた状態であればどこでも愛犬と過ごすことができます。 特にドッグサイトは、各区画 250㎡ の広さに加え、囲いで仕切られているため、リードを外して思いっきり遊ばせてあげられます。囲いの中にテントやタープの設営も可能です。
プライベート感は抜群!静かに過ごしたい人には最高の環境
各サイトはゆとりある広さに加え、予約定員も少なめに設定されているため、隣のサイトとの距離が十分に確保されています。夜は利用者全員が消灯時間・クワイエットタイム(22:00〜6:00)のルールを守っており、静かで快適に過ごせました。国道 5 号線と JR 函館本線の走行音は聞こえますが、邪魔にならない程度の音量です。
各サイトの広さと特徴を徹底レビュー
筆者が今回利用したのは「丘の上カーサイト」です。ここでは、実際に見て回った他のサイトの様子も合わせてご紹介します。
サイト名 | 区画サイズ | 地面 | 車両乗り入れ | 特徴 |
---|---|---|---|---|
丘の上カーサイト | 200㎡ | 芝、傾斜あり | 可 | 傾斜地で見晴らしが良い。水はけが良い。 |
森の手前カーサイト | 200㎡ | 芝、傾斜あり | 可 | 丘の上より緩やかな傾斜。木々でプライベート感が保たれる。 |
ドッグサイト | 250㎡ | 芝・ウッドチップ、傾斜あり | サイト横 | 各サイトに囲いがあり、リードなしで遊べる。人気が高く予約が取れにくい。 |
カーサイト | 100㎡ | 芝、平地 | 可 | 一般的な広さ。駐車スペースと設営スペースが交互に配置され、視線が気にならない。 |
フリーサイト A | – | 芝生、平地 | サイト横に駐車 | 車の横に設営可能。 |
フリーサイト B | – | 芝生、平地 | 乗り入れ可 | 広々とした開放感のあるサイト。 |
ソロ&ライダースサイト | – | 芝生、平地 | 車は横の駐車スペース | ソロキャンに最適。 |
ウッドデッキサイト | – | ウッドデッキ、平地 | 不可 | サイトごとに広いウッドデッキがある。荷物運搬が必要。 |
※上記は筆者が利用した時期の情報です。最新の料金は「なっぷ」の予約サイトをご確認ください。
丘の上カーサイト
今回利用したのは「丘の上カーサイト」。各区画は約 200㎡ とゆったりしており、最大 5 人まで利用可能。テント 1 張り+タープ 1 張りの設営が上限で、芝はよく手入れされていてハゲもなく快適に過ごせます。サイト横まで車を 1 台乗り入れでき、道のりは砂利道です。

名前の通り傾斜地に位置しますが、設営用に十分な平坦エリアが確保されており、睡眠に支障はありません。完全に平らというわけでないですが、排水性を考慮すると仕方がないところ。前日までの雨でも水たまりやぬかるみは見られませんでした。
見晴らしは抜群で、他サイトや余市川を挟んだ山々、水場エリアまで一望できます。建設中の高速道路が視界に入るものの、滞在中は特に気になることはありませんでした。


森の手前カーサイト
森の手前カーサイトは、丘の上カーサイトとキャンプ場外の森との間に位置する約 200㎡ の広々サイト。芝は整備されており、車を 1 台までサイト横に乗り入れできます。
傾斜はありますが丘の上カーサイトよりも緩やかで、設営用の平坦エリアも確保されています。サイト間は木々や通路でしっかり仕切られており、プライベート感も十分。水場やトイレは丘の上カーサイトの先にあるため、やや距離があります。
ドッグサイト
ドッグサイトは各区画が約 250㎡ と広く、囲いがあるため愛犬をリードなしで安心して遊ばせられるサイトです。地面は芝で、テント設営部分にはウッドチップが敷かれています。
車はサイト横の囲い外に 1 台まで駐車可能。水場やトイレは丘の上カーサイトの先にあり、やや距離があります。「なっぷ」の予約状況を見ると 2 か月先までほぼ埋まっていることが多く、その人気の高さがうかがえます。
カーサイト
カーサイトは約 100㎡ で、一般的な広さの区画。最大 5〜6 人まで利用可能で、テント 1 張り+タープ 1 張りの設営が上限です。芝は整備されており、車を 1 台までサイト横に乗り入れできます。
駐車スペースと設営スペースが交互に配置されているため、周囲の視線が気になりにくく落ち着いた雰囲気。道路の反対側は森と小川が広がり、自然を感じながら過ごせます。カーサイトとフリーサイト A が隣接しており、専用の水場と簡易水洗トイレ(和式・洋式)が 2 基設置されています。
ソロ&ライダースサイト
ソロ&ライダースサイトは、ソロキャンパーやバイク利用者向けの芝生サイトです。バイクは芝生に乗り入れ可能で、車はサイト横の駐車スペースに停められます。コンパクトながらも過ごしやすいレイアウトで、静かにキャンプを楽しみたい方に向いています。


フリーサイト A
フリーサイト A はきれいな芝生のエリアで、横に車を停められるため荷物運びが楽。車横に設営すればほぼオートサイト感覚で利用でき、駐車面が長いため車横に設営できなくても運搬距離は短く気になりません。1 組あたり 5 名、テント1張、タープ1張までで、利用枠は 6 組の広々と使えるサイトです。

フリーサイト B
フリーサイト B はフリーサイト A より広く、開放感のある芝生サイト。車を芝生に乗り入れ可能で、一部芝が荒れている箇所はあるものの、全体的にはきれいに整備されています。当日は予約で満員でしたが、利用者同士の間隔は広く取られており、ゆったり過ごせる印象。専用の水場はありますが、トイレはセンターハウスまで行く必要があります。

ウッドデッキサイト
ウッドデッキサイトは各区画に広いウッドデッキが設置され、間隔も広めでプライベート感があります。ウッドデッキ用のペグは貸し出しあり。車は乗り入れ不可で近くの駐車場に停めるため、荷物の運搬が必要です。水場・トイレ・炭捨て場は隣接していますが、階段を登る必要があり、サイトからは見えない位置にあるため先客がいると待つこともあります。
清潔な設備で快適!MOUNT NIKI のトイレ・炊事場を写真付きで解説
キャンプ場の設備は、清潔さを重視する人にとって最も気になるポイントの一つです。MOUNT NIKI の設備は隅々まで清掃が行き届いており、とても快適でした。
ウォシュレット付きのセンターハウスと仮設トイレの清潔さ
センターハウスのトイレ
ウォシュレット付きの洋式水洗トイレが設置されており、土足厳禁でとても清潔です。女性用が 2 つ、男性用が 1 つの計 3 つあります。
仮設トイレ
カーサイト横と丘の上カーサイト横に、それぞれポンプ式簡易水洗の仮設トイレが 2 基ずつ設置されています。洋式と和式が 1 基ずつです。
防臭・防虫薬剤が使用されているため、匂いはほぼなく、虫もほとんどいませんでした。内部には人感センサーの明かりがありますが、一定時間で消えるため、ヘッドライトやランタンがあると安心です。

設置されている仮設トイレはこちら:
匂いや虫がほぼない理由はこちら:
水場は井戸水。夏でも水が冷たい!
- センターハウス内に屋内の流しがあり、屋外には屋根付きの流しと作業台が各サイトエリアに設置されています。
- 水は井戸水で、飲用可能とされていますが、「気になる人は利用しないでください」との張り紙がありました。気になる人は飲料水を持参すると良いでしょう。
- 洗剤、ハンドソープ、スポンジが常備されており、自由に利用できます。シンクと作業台は清潔で、虫も少なかったです。
丘の上サイト横で水遊びもできる!子ども連れにおすすめ
丘の上サイトの横の水場では、水遊びを楽しむことができます。数種類の水鉄砲が自由に利用できるほか、プールやウォータースライダーも用意されています。利用可能な時間帯があるようなので、現地で確認しましょう。水着やバスタオルを準備しておくことで、心置きなく水遊びを楽しむことができ、お子様連れのファミリーには特におすすめです。
焚き火で癒される!MOUNT NIKI の焚き火ルールとその他のルール
キャンプの醍醐味といえば焚き火ですよね。MOUNT NIKI では、焚き火を楽しむためのルールが明確に定められています。
ルール項目 | 詳細 | 補足事項 |
---|---|---|
焚き火 | 直火禁止。サイト内に設置されたブロックと焚き火台を使用。 | 地面へのダメージを防ぐため、防火マットの上にブロックを置き、その上に焚き火台を乗せることが推奨されています。 |
花火 | サイト内では不可。センターハウス前でのみ可能。 | 利用する際は、必ず指定された場所で行いましょう。 |
ゴミ | 基本的に持ち帰り。 | 炭捨て場は用意されています。 |
クワイエットタイム | 22:00〜6:00。 | 就寝者優先時間です。音楽プレイヤーの使用は禁止されており、音量にも配慮が必要です。 |

予約からチェックインまでスムーズ!MOUNT NIKI の利用方法
MOUNT NIKI キャンプ場は、ネット予約に対応しており、チェックイン・アウトもスムーズです。
「なっぷ」で簡単予約!サイト選びのポイント
公式サイトから予約する場合も「なっぷ」に転送されるため、事前の会員登録をしておくとスムーズです。ドッグサイトは特に人気が高く、予約がすぐに埋まってしまうので、早めの予約がおすすめです。
チェックインは 13:00。支払いはキャッシュレス対応
受付で予約名を伝えると、ルールや場内案内の説明があります。その後、LINE の友達登録から必要事項を入力し、QR コードでチェックイン・アウトが可能です。チェックアウト時はセンターハウスに寄る必要がないため、時間を気にせず撤収できます。
【注意点】快適に利用するために知っておきたいポイント
携帯の電波が弱い
筆者が利用した「丘の上カーサイト」では、docomo 回線と au 回線ともに電波が 1 本程度でした。夜には電波なしになることもあり、データ通信は遅いので、デジタルデトックスと割り切って楽しむのが良いでしょう。
夜露がすごい
朝露で濡れたテントやタープがなかなか乾きません。チェックアウト時間までに乾かすのが難しい場合は、吸水スポンジがあると便利です。

ゴミは持ち帰り
炭捨て場はありますが、ゴミはすべて持ち帰る必要があります。遠方から訪れる方は注意が必要です。
コンビニ・スーパーが遠い
最寄りのコンビニは約 10km、スーパーやホームセンターは約 15km 離れているため、買い出しは事前に済ませておくことをおすすめします。
MOUNT NIKI でのおすすめの持ち物
いつものキャンプ道具の他に、あると便利な持ち物を紹介します。
手持ちランタン or ヘッドライト
水場や簡易トイレの明かりは人感センサーで消灯するため、足元を照らすために必須です。
100 均(ダイソー)の 330 円 COB ヘッドライトでも十分役に立ちました。
吸水スポンジ
夜露で濡れたテントやタープを拭き取るのに役立ちます。ダイソーの吸水スポンジは吸水力が強く便利です。
水着・バスタオル
丘の上サイトの水場で水遊びをする際に必須です。
サンダル or 防水シューズ
夜〜朝にかけて夜露で芝生が濡れるため、靴下を濡らさないためにもあると便利です。
耳栓
コウロギの鳴き声や、たまに鳴る獣よけの空砲が気になる方は、耳栓があるとより快適に眠れるかもしれません。
まとめ:MOUNT NIKI キャンプ場は、プライベート空間を求めるキャンパーにおすすめ
MOUNT NIKI は、広々としたサイトでプライベート感を満喫でき、ペット同伴にも優しい、清潔な設備が揃った、とても快適なキャンプ場でした。予約からチェックアウトまでスムーズに行えるシステムも魅力です。携帯の電波が弱い点やゴミの持ち帰りなど、事前に注意すべき点もありますが、それらを考慮しても「リピートしたい」と思える素晴らしいキャンプ場です。北海道でゆったりとキャンプを楽しみたい方は、ぜひ訪れてみてください。
今回のキャンプで回った仁木町や赤井川村の観光地や、お昼ご飯の蕎麦、購入したクラフトビールについては以下の記事にまとめています。
