最近、ソフトバンクのCMで『Perplexity Proが1年間無料!』というキャンペーンを見かけた方も多いのではないでしょうか?でも、そもそもPerplexityって何?と思う人も少なくないと思います。私もその一人でしたので、Perplexityを実際に使用してみました。
本記事では、Perplexityを実際使ってみてわかった、Perplexityでできること、魅力、ユーザーが得られるメリットの詳細について分かりやすく解説します!
Perplexityとは?従来の検索エンジンとの違い
Perplexityとは何か?
Perplexityは、従来の検索エンジンとは異なる「対話型検索エンジン」です。ユーザーが自然な文章で質問を入力すると、AIがリアルタイムでウェブ情報を収集し、簡潔かつ正確な回答を提供します。従来の検索エンジンでは情報を見つけるまでに複数のリンクをクリックし、内容を確認する手間が必要でしたが、Perplexityではその手間をAIが代行します。
従来型検索エンジンとの違い|メリット
Perplexityは、従来型の検索エンジンと比べて、検索プロセスや結果提示の仕組みにおいていくつかのメリットがあります。特に以下のような点で、ユーザーの情報収集体験を大きく向上させます。
検索時間の節約
従来型検索では、複数のウェブサイトを開いて情報を比較する必要がありました。一方、PerplexityではAIがこれを代行し、必要な情報を簡潔にまとめて提示します。そのため、検索にかかる時間を大幅に短縮できます。
検索スキル不要で誰でもほしい情報を得られる
従来の検索では、キーワード選びや検索結果から情報を見つけるスキルが必要でしたが、Perplexityでは自然な日本語で質問を入力するだけで、AIが適切な情報を整理してくれるため、初心者でも安心して使えます。
たとえば、次のような質問でも適切な回答が提示されます:
- 「札幌でおすすめのスープカレー店は?」
- 「iPhoneのバッテリー寿命を延ばす方法は?」
使えば使うほど進化する検索(Pro版)
Perplexity Proでは、AIがユーザーの検索履歴や興味を学習し、よりパーソナライズされた検索結果を提供します。たとえば、過去にアウトドア用品について検索した履歴があれば、次回は関連する情報をより精度高く提示してくれるのです。
Perplexityの使い方|検索の具体例でメリットを体感しよう
Perplexityの操作は非常にシンプルですが、その背後には高度なAI技術が活用されています。このセクションでは、実際の使い方を説明するとともに、具体例を通じてPerplexityのメリットを体感できるように構成しました。以下の手順を参考にしながら、検索プロセスの違いや時間短縮の恩恵を感じてみてください。
アクセス方法と初期設定|日本語対応なので安心!
Step.1 Perplexity公式サイトにアクセス
Perplexityは公式サイト(perplexity.ai)からアクセス可能です。ブラウザから直接開いて使い始めることができます。
また、日本語に対応しているので、操作に迷うことなく安心してすぐに使い始めることができます。
Step.2 アカウント作成
検索自体はアカウントなしでも利用可能ですが、アカウントを作成すると検索履歴の保存やPro版の利用が可能になります。
Perplexityでの使用例
使用例1|iPhoneのバッテリー寿命を延ばす方法を調べる
検索ボックスに以下のように入力します:
「iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法は?」
Perplexityが複数のWebサイトを巡回して情報を収集し、ユーザーが知りたい情報を整理してアウトプットします。
アウトプットされた情報には注釈が付いており、マウスカーソルを合わせると、引用元Webサイトの内容が表示されます。
Perplexityが巡回したWebサイトのリンクがソース欄に表示されます。Perplexityがまとめた情報の裏付けや、より詳しい情報を得るためにリンク先の情報を確認することができます。
使用例2|札幌でおすすめのスープカレー店を調べる
検索ボックスに以下のように入力:
「札幌でスープカレーが美味しいお店はどこ?」
写真や店舗の場所を示す地図もアウトプットされます。 ソース欄をみると、Webサイトの他にinstagramからも情報を集めていることがわかります。
検索エンジンを使った従来の方法で同じことをするとしたら?
従来の検索では、以下の手順をユーザー自身で行う必要があります。
(Perplexityを使えば一瞬で済んでしまう)
- Step1検索キーワードの検討
検索エンジンサイトでほしい情報が得られるように、検索キーワードを考え、スペース区切りで入力する。
- Step2検索結果一覧の見極め
検索結果一覧からほしい情報が載っていそうなWebページを見極める。
- Step3Webページに移動
Webページに移動して内容を確認する。ほしい情報があれば記憶しておく。
- Step4Step2〜Step3の繰り返し
ほしい情報が得られるまで、Step2〜Step3を繰り返す。
- Goal集めた情報を自身で整理
確認したWebページの内容を自身で整理して理解する。
Perplexityを使えば、知りたいことを自然言語で問いかけるだけで、ほぼ一瞬で上記手順で済ませて、知りたい情報を提供してくれます!
無料版PerplexityとPerplexity Proの違い|具体的な差をチェック
Perplexityには無料版と有料版(Perplexity Pro)の2つのプランがあり、利用できる機能や提供されるサービスに違いがあります。このセクションでは、両者の主な違いを解説し、さらに具体的な検索結果の違いについても詳しく説明します。
無料版 | Pro | |
---|---|---|
無制限のクイック検索 | 利用可能 | 利用可能 |
Pro Searchの回数 | 3回/1日 のPro検索が可能 | 300回以上/1日 のPro検索が可能 |
検索で使用されるAIモデル | 速度と品質に最適化された標準のPerplexity AIモデル | GPT-4o、Claude-3、Sonar Large (LLama 3.3)、その他からお好みのAIモデルを選択可能 |
ファイルのアップロード | 利用不可 | 無制限のファイルをアップロードして分析が可能 |
図での可視化 | 利用不可 | Playground AI、DALL-E、SDXLなどを使用して回答を可視化 |
料金 | 無料 | $20/月 |
具体例で見るPro Searchの3つのポイント
Perplexityの無料版(クイック検索)とPro版(Pro Search)の違いについて、実際にPro SearchをONにして再度「札幌でスープカレーが美味しいお店はどこ?」と検索して結果を検証しました。
検索結果は次のとおりでした。Pro Searchのメリットを3つの観点から詳しく解説します。
複数の観点で高度な検索が可能
無料版では、単一の観点(例: 店舗名や基本情報)での検索が中心となる一方、Pro Searchは「美味しいお店を探す」という検索目的に加え、「見つけたお店のレビューや評価を確認する」という追加の観点でも検索が行われます。この複数の観点に基づく検索により、ユーザーは情報を多角的に把握しやすくなり、意思決定の質が向上します。
検索に使われる情報量が増加
無料版では約14件の情報ソースを基に結果が提示されましたが、Pro版では26件の情報ソースを活用しています。 この情報量の増加により、検索結果の裏付けが強化され、信頼性の高い情報に基づいて選択が行えます。例えば、Pro Searchでは口コミサイトの平均評価やレビューの要点が明確に表示され、ユーザーにより深い理解を提供します。
キーワード表示で検索の透明性が向上
Pro Searchでは、AIが検索で使用したキーワードが結果画面に表示されます。 これにより、検索がどのようなプロセスを経て行われたのかを確認でき、結果への納得感が高まります。検索プロセスの透明性が向上することで、信頼性がさらに強化されるのが特徴です。
Pro Searchは、単なる情報収集を超え、複雑な目的を持った検索にも対応できる頼れるツールです。日常的な簡易検索に無料版を活用しつつ、必要に応じてPro Searchを試してみると良いでしょう。
まとめ|Perplexityを使いこなすために
この記事では、Perplexityの基本機能や従来型検索エンジンとの違い、無料版とPro版の比較、さらに具体的な使用例を通じて、Perplexityの価値を詳しく解説しました。
Perplexityの基本機能
AIを活用した対話型検索エンジンで、自然言語での質問にリアルタイムで正確な回答を提供。従来型検索エンジンに比べ、検索時間の短縮や情報収集スキルに依存しない使いやすさが特徴。
従来型検索エンジンとの違い
必要な情報を迅速かつ的確に得られるため、検索プロセスが効率化。特にPro版では、検索プロセスの透明性や情報の深さが向上。
無料版とPro版の違い
情報ソースの量や深さ、検索プロセスの透明性においてPro版が優位。特に複数の観点での検索やキーワード表示が利用者にとって大きなメリット。
Perplexityは、日常的な情報収集から高度な目的を持った検索まで幅広く活用できます。まずは無料版から試して、必要に応じてPro版も検討してみてください。
よくある質問(Q&A)
Perplexityの読み方は?
Perplexity(パープレキシティ)と読みます。
日本では発音が難しいと感じる方もいるため、気軽に『ペルプ』と略す方もいるようです。ソフトバンクのキャンペーンでは『パープレ』を推していますね。いずれも、公式の略称ではありません。
PerplexityとChatGPTの違いは?
Perplexityは検索に特化したAIで、Web情報をリアルタイムで収集して回答します。一方、ChatGPTは会話型AIとして、ユーザーの入力に基づいて知識やアイデアを生成する能力に優れています。
簡単に言えば、Perplexityは「情報を探すツール」、ChatGPTは「考えるパートナー」です。
Perplexityは日本語でも使える?
はい、Perplexityは日本語に対応しており、自然な日本語の質問で検索が可能です。特に日本語でのWeb情報収集が必要な方に便利です。
PerplexityはChrome拡張機能がある?
はい、PerplexityはChrome拡張機能を提供しています。これにより、ブラウザ上で直接検索を行い、より便利に使うことができます。
他のAI検索エンジンは?
Perplexity以外にもAIを活用した検索エンジンがあります。以下はその一例です。
GenSpark
知識ベースに特化したAI検索エンジン。教育機関や研究者向けに設計されており、学術的な情報の検索に優れています。専門的なトピックについて深く調べたい人に適しています。
ChatGPT Search
OpenAIが提供する対話型AIサービス「ChatGPT」に検索機能を統合したツールです。日常的な質問から専門的な情報収集まで幅広く利用できます。
Felo
コミュニティ駆動型のAI検索エンジン。ユーザーが検索結果に評価やフィードバックを提供することで、結果の精度を向上させています。ソーシャルな要素が強いのが特徴です。